犬まみれ

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抜歯 / 私が歯医者が嫌いな訳

 

やっと仕事が落ち着いたので懸念事項だった折れた歯をみてもらいに、歯医者に行ってきた。

口元を手で隠して貴族みたいな笑い方をすること数週間。これほど歯医者に行きたくてしょうがなかったことはない。

早く…早く私に仮歯プリーーーズ!

 

 

私の番が回ってくるとすぐにレントゲン写真を撮られたのだが、その撮れたてホヤホヤの画像を見た歯医者は何やら神妙な面持ち。

 

 

サクッと型取ってサクッと白いなんかかぶせてくれたらそれでいいから!

面倒なことお願いだから言わないでー!

 

 

という私の願いも虚しく説明されたのは

  • この歯は大昔に神経を抜いてある
  • 歯の根元の骨が消失している
  • 根元からバッキリ折れている
  • よって抜くしかない

とまぁ、こんな感じ。

 

神経抜いたことなんて全然覚えてなかったけど、だからもろくなっていたのか…と納得する一方、思い出されるのは私がまだ高校生だった20年ほど前に親知らずを抜いた時のことだ。

 

 

 

下顎の奥の方が痛くなって当時家の近くにあった歯医者に駆け込んだのだが、どうやら歯茎の中で真横に親知らずが成長してしまって他の歯をギュウギュウ押していたらしく、100キロは軽く超えているよね?っていう巨漢の歯医者さん(仮名ブッチャー)に

「まず歯茎を切開して、横向きになっている親知らずを抜きましょう」

と勧められた。

でもね、まずね、そのふくよかな手は私の口に入るのかっつー素朴な疑問。

あと、説明するだけですごい汗かいてるけど、私が口開けてる中にそれ、ポタッとか落ちませんよね?

 

でもまぁまだ純真だった若かりし頃の私は言われるがまま「お願いします」と診察台の上で口めいいっぱい開けたんですよ。

 

「痛かったら手を挙げてくださいねー」

とか言いながらブッチャー、おもむろにふくふくの手を私の口に突っ込みガチャガチャするわけで、この時点で既に痛い。手が大きすぎて口の端がちぎれそう。

でもまだ、我慢できる範囲。

するとブッチャー、閻魔大王が持っているようなペンチを取り出して私の奥歯を掴み、大きく回転しだした。

 

ミシミシミシ

 

となんとも不快な鈍い音と鋭い痛みが走り、これはたまらんと私ははっきり伝わるように手を挙げるとともに

 

「いひゃいへふ!(痛いです!)」

 

と叫んだ。

当然麻酔を足すなり、少し休憩を挟んでくれるとか、他の方法を考えてくれるとか何かしら対策を取ってくれるものと期待して。

 

でもね、ブッチャーなんて言ったと思います?

 

「頑張って!」

 

だって。

 

いらない。

そんな励ましいらない。

励ましより麻酔くれ。

 

 

なら力づくで逃げてやる!

とモゾモゾ動いたらブッチャーのやつ、セコンドにいた手先(歯科助手)を呼んで、手先に私のこと抑え込みさせやがった。

手先、まさかの馬乗り。

 

ノー!

ギブギブ!

レフリーー‼︎

 

私の上に覆いかぶさる手先をタップし続けているうちに、ずるっと歯は抜けるには抜けたんだけどひど過ぎるこの仕打ち。

口の端はキレて血出るし顎は腫れるし、散々な目にあった。

 

 

 

こんな事があったもので、抜歯はほんと私にとってトラウマ。

抜歯という単語が出ただけで動悸がしたけど、それ以外方法はないって言われたらしょうがない。

それにあれから何十年も経ってるんだから医療技術も進歩してるに違いない!

脂汗タラタラ流しながら今回も

「…お願いします…」

と診察台の上で大口開けたんだけども、あら不思議。

 

ちょっとだけミシミシ言っただけでつるんと抜けた。

最新のペンチすげぇ

医療技術の進歩サイコー

 

と思ったけど、なんてことはない。

歯の奥にあるべき骨が退化しちゃってたから簡単に抜けたらしい。

 

チッ

ただの老化か。

 

 

そんなこんなで無事抜歯は終わったのだが、抜歯の傷が治るのに1ヶ月かかり、その間私は引き続き歯抜けババアでいなくちゃいけないとのこと。その後晴れてブリッジとかいうハイカラなものを入れてもらえるらしい。

 

はぁ、先は長い…