犬まみれ

三度の飯より犬が好き

MENU

爪がまるごと剥がれるってどんな感じ?

 

歯が抜けたところの歯茎を舌で触る癖がついてしまって、常に顎が猪木ボンバイエ。

 

小気味のいいちゅるんとした舌触りがなんだか "やーいやーい、歯抜けー" と馬鹿にされているようで軽くムカつくのだが、このちゅるんちゅるんっぷりは今までに経験したことがない最上のちゅるんちゅるんで、どうにもベロで触る誘惑に抗えないのだ。

さらに舌の先に神経を集中させると、かつてそこにあった歯の40年ほどの生えた証である、小さなぽこっとしたくぼみが感じられる。

 

 40年間ありがとう、君はよくやってくれたよ

 

哀愁さえ漂わせるその小さなくぼみになんなら一輪の花でも刺してあげたい気もするが、それやっちゃうと口がしまんなくなるのでやらない。

 

一本抜けただけでこんなに歯茎が気持ちいいんだから、きっと歯が全部抜け落ちたジジババの歯茎の舌触りは痛快なんだろうなぁ。

 

とかなんとか、こういうどうでもいいことを考えながら歩いているせいか、私はよく足の薬指をよくぶつける。

この間も壁の角っ子に左足の薬指を強打した。

 

それはそれはめっちゃ痛くて、例えば鼻毛一本抜いた時の痛さを1ハナゲとすると320ハナゲくらいの痛さ。目から火が出るとはよく言ったもので、しばらくその場にうずくまって動くことができなかった。

 

しかし、苦しみの後には必ず幸せが待っているものであって、この場合は爪の生え替わりという楽しいイベントが待っている。

 

 

 

中学生の頃、体育の授業がサッカーなのに運動靴を忘れた私は、友達から借りた靴で45分間グラウンドを "チョーチョーサンバ!" "ジグザグサンバ!" とか歌ったり歌わなかったりしながら駆けずり回った。

 

まぁ、履いている時から多少の違和感はあって軽く足の指を丸めて気を紛らわせたりしていたんだけども、まさかこんなに逼迫した状態になっていようとは思わなんだ。

45分間靴の中に押し込めた足の指の爪、内出血で真っ青。

授業が終わって靴を脱いだ途端、足の指たちが一斉に "プハーッ‼︎" って息をしたのが聞こえたような気すらしたもの。

難民になったことないけど、今なら私、マイク向けられたらカメラに向かってすし詰めの難民船から救助された時の気持ち、涙ながらに語れると思う。

 

その後命をつなぎとめた爪たちはどうなったかというと、ダメになってしまった表面の爪の下に始めはうすーい皮膚が出来て、それが徐々に厚みを増して数ヶ月かけて次世代の爪に成長し、ある日突然ぽろっと古い爪を押し出した。

 

この瞬間がすごい快感なのだ。

人間なのに、私脱皮しちゃったよ!みたいな。

 

脱皮したてのつま先はまるでソフトシェルクラブ。爪なのにプニプニしているという感覚は不思議で、ずーっとプニプニプニプニプニプニプニプニ…していたくなる。

 

今回の強打でぶつけた薬指は綺麗な紫に変色したので、脱皮は確実だろう。

その日まで大事にあなたに芽生えた爪を育みたいと思います♪