犬まみれ

三度の飯より犬が好き

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【浮気?!】初めての夫の無題外泊と酔っ払いおじさん

 

昨晩パパは忘年会という名の元に

「夕飯いらないから」

と言い残し、いそいそと出かけて行ったのだが、私たち夫婦の間では基本どちらかが飲みに行く時は

「どこに?」

とか

「誰と?」

とか聞かないという暗黙の了解があるもんで、昨晩もいつも通り何も聞かなかった。

いい歳した大人だもん、たとえ夫婦であっても監視するような事はしたく/されたくない。

 

深夜1時くらいに帰ってきてお風呂に入ってそのまま寝落ち、というのがいつものパターンなので、私はいつも帰りを待ったりせずさっさと寝てしまうのだが、昨晩はちょっといつもと違った。

 

深夜3時頃、1度目を覚ました私は一応パパの生存確認をしようと、パパの定位置であるベッドの右側に顔を向けたんだけど…あれ?いない?

お風呂場にもいない。

この時間だと電車もないし、どうしたのかと電話をしてみたけど出ないしLINEを送っても既読にならない。

こんなことは結婚して16年で初めてのことだけど、まぁこちらも眠いので再び眠りについた。

 

で、5時。

ワンコ達の朝のお散歩の時間になったので起きたのだが、やっぱりパパはいないしLINEにリアクションもない。

 

 

これは一体どういう状況なんだ?

酔い潰れてどこかで寝てるのか?

いや、朝まで寝かせてくれるお店なんてないし、一緒にいる人が起こすか電話に出てくれるとかするだろう。

もしかして家出?

いや、それならさえちゃん連れていくだろうし。

分かった、酔ってケンカかなんかに巻き込まれて留置所にいるんだ。

で、携帯も取り上げられて警察に反省しなさいとか言われていて連絡が取れないんだ。

でももしこのまま本当に帰ってこなかったら捜索願い出さなくちゃいけないのか?

パパの特徴説明できないな…

顔のほくろは右だっけ左だっけ?

どんな服着ていたかも全然覚えていないし。

想像以上にパパのこと注意深く見ていないもんだな…

 

 

とかなんとか色々考えながら、早朝でまだ薄暗い道をさえちゃんぼんちゃんと歩いていたら、遠くに何か黒い物体が、車道の真ん中に落ちているのが見えた。

 

 

 

トラックの積荷かなんかが落ちたのか?

あんな車道の真ん中に落ちっぱなしにして、危ないな

 

と思いながらその黒い物体に近づいていくと、

 

あれ?

リュック?

靴?

手足がある?!

 

と徐々に全貌が見えてきたのだが、落ちていたのはなんと。

 

中年男性。

 

渋谷とか歌舞伎町ならおじさんの1人や2人転がっていても驚かないけど、ここは辺鄙で何も無い所。

転がっていても不思議じゃないのはカエルの死骸くらい。

しかもこの時の私の置かれていた状況ね。

思わず

 

「パパ?!?!」

 

って叫びながら駆け寄っちゃうよね。

 

一体どれだけワイルドな寝方をしているんだ?!と。

家のベッドにかすりもしないぞ?と。

 

 

でもね、落ち着いて近くでよく見たら違った。

パパじゃなかった。

同じ歳の頃で同じくらいの体格の、ただのおっさんだった。

 

パパではなかったけど、そのおっさんをそのまま放置する訳にもいかないからとりあえず

「大丈夫ですかー?!」

って声かけてみたらそのおっさん、むにゃむにゃ言いながら目を開けたけど返事はしない。

 

もしかしたら具合が悪くて倒れているのかもしれないので

「救急車呼びますかー?」

って聞いたら

「んーん、へーき」

とかなんか可愛い返事されて、こりゃ酔っ払ってんなと確信した。

 

 

 

以下、私とおっさんの会話。

 

「そこ、車道の真ん中で危ないからせめて歩道で寝ましょうかー?」

 

「よっぱらってるらけらから、らーいじょーぶ🤪」

 

「いやいや、轢かれちゃうから!

立てますー?」

 

「ムリー🤪」

 

(面倒なのでぼんちゃんにおっさんの顔、ベロベロに舐めさせた)

 

「おぉ?!…おぉうっ!!🤪」

(さえちゃんぼんちゃんが目の前にいるのに気づき飛び起きた)

 

「今どこにいるか分かります?」

 

「わかーんなーい🤪」

 

「困ったな、どうしよう…」

 

「ろーしよーねー?🤪」

 

絵に描いたような酔っ払いで、いじくってんの結構面白かったんだけど私もこの後出勤しなくちゃいけなかったので、ずっと遊んであげている時間はなかった。

大通りへの出方を説明して、おっさんが歩道をそっちの方面に歩き出したのを確認してお散歩に戻ったけど、去り際におっさんの左手薬指に綺麗な指輪が光るのを見て親近感を持ってしまった。

 

あー、この人の奥さんもきっと今私と同じ思いしてんだろうなー

って。

世のおっさん達は妻の気も知らないでいい気なもんですよ。

 

これが童話なら明日

「実は私、昨日助けていただいたおっさんです」

って鶴あたり玄関の前に立っているところなんだろうけど。

来るかな、うちにも鶴。

 

 

肝心のパパは私の出勤直前に

「カラオケでみんなで寝ちゃった」

とか嘘丸出しの言い訳しながら帰ってきたけど、もうどうでもいいの。

私の頭の中は鶴が何を織ってくれるのかでいっぱいだから。